乳歯から永久歯に歯が抜け替わる時期とは

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1.歯のない時期

歯のない赤ちゃんの予防歯科!?

もちろん、歯はないので虫歯の心配はありません。
ところが、将来に歯が生え始めた時に、お母さんやお父さんがいきなり歯ブラシを持って、「口を開けて」と言っても赤ちゃんは口を開けてくれません。なんのことなのか、さっぱり分からないのですから…。

仕方がないので、親御さんは少しでも無理に口を開け、歯ブラシを入れます。赤ちゃんにとっては、突然見たことも触ったこともない、毛のついた、ザラザラして気持ちの悪いものが、口の中で動いている。
嫌な感触で、痛いかもしれません。当然、泣いてしまいます。

そして、赤ちゃんは歯ブラシは嫌なものだ!怖いものだ!痛いものだ!などと思ってしまいます。次からは、歯ブラシを見ると嫌がってしまうという、悪循環に入ってしまったという話をよく聞きます。


歯が生える前から予防

妊娠期間中のお母さんがお見えになられた時、ちょっとしたアドバイスをします。それは、「まだ、歯が生えてくる前から、歯ブラシを遊び道具の一つとして、赤ちゃんにあげる」ということです。

多くの場合は、投げたりブラシのついていない棒の方を口に入れてしまいますが、それで構いません。歯ブラシに対する抵抗感をなくすことが、まずは第一の目的ですから。
その時、お父さんやお母さんもご自分の歯ブラシを持って「こうするんだよ。」とご自身の歯を磨いている様子を、赤ちゃんに見せてあげてもいいかもしれません。

ただ、これだけは充分に注意してください!
歯ブラシで遊ぶときは、必ず大人が見ていてあげてください。後ろの棒の方を口に入れて、さらに奥まで突っ込んでしまうと大変なことになります。

また、まれに歯が生え始める前の歯茎に、白いつぶつぶのようなものが出てくる時があります。結論から言うとこれは問題がない場合がほとんどです。上皮真珠という症状なのですが、乳歯が生え始める頃には90%以上の確率で、自然になくなっている場合がほとんどです。後から生えてくる乳歯にも、ほとんど影響しません。不安に感じたら、気軽に歯科の受診をおすすめします。

 

2.乳歯のみの時期

最初の歯ブラシ使えるかな?
乳歯が生え始めた最初の頃は、まだ歯ブラシを当てると歯よりも歯茎の方にあたってしまい痛いかもしれません。そのために、きれいなガーゼなどを指に巻いてちょっとこするように磨いてあげるとよいでしょう。

歯が少しずつ生えてきました
だいぶ生えそろってきたら、今度はいよいよ歯ブラシで磨くのですが、この時もいきなり歯磨き粉を使う必要はありません。たしかに、最近の歯磨き粉はお子さん向けのものには、特に歯を丈夫にするためのフッ素が含まれております。これを毎日使うことで、虫歯の予防になることは紛れもない事実です。


歯磨き粉はどうする?

そして、これはお子さんに限ったことではありませんが、きちんと歯がきれいになっていれば歯磨き粉は必ずしも必要なものではないのです。あくまでも、歯磨き粉は補助的なものとして、使うとしても歯ブラシの先に米粒大位の大きさを出してお使い頂ければ充分です。

泡や歯磨き粉の味を嫌がって、歯ブラシが嫌いになってしまっては意味がありません。虫歯の予防で有効なフッ素の塗布とか、お子さんが興味を持って使ってくれる様々な味の歯磨き粉は歯科医院でも用意されています。歯みがきを嫌いにならないことを最優先にしていただきたいです。


保護者の方へお願いします!

大きくなりますと、一人でやりたいと言われるようになります。それは、もちろん良いことなのですが、こんな時はお子さんだけの歯ブラシで終わりにせず、特に、夜寝る前など時間に余裕のあるときなどに、一日に一回は必ず大人の方が仕上げ磨きをして汚れが残っていないかを確認してあげてください。

理想的にはお子さんが小学校を卒業される頃までやっていただくのが良いのですが、それは厳しいとしても、しっかりとした歯磨きの習慣が身につくまでは続けてあげてください。


永久歯への生え変わりで…

そして、乳歯がグラグラと揺れ始めると、永久歯に生え変わる時期が近づいた頃となります。
この始まる時期は、お子さんそれぞれに異なります。「この歯は何歳になると、生え変わります」と書かれたものを見かける事があります。これは、あくまでも、平均的な時期を記しているにすぎません。

生え変わりの早い遅いは、そのお子さんの個性です。背が高い低いというのと同じです。それに、あまりに早く生え変わると、まだ幼い頃から大人と同じケアを自分でやらなくなるわけですから、注意しなければならない事も増えます。この点につきましても、気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

3.乳歯と永久歯が入り交じっている時期

最も歯ブラシが難しい時期
実はこの時期が人生で最も歯ブラシが難しい時期です。
乳歯と永久歯は大きさがぜんぜん違う歯が混在し、しかも生え変わるためにその時々によって、歯の大きさや向き、出具合など常に変化している状態です。この変化に合わせて、臨機応変に歯ブラシができるお子さんはまずいません。


ここで予防が力を発揮します

さらに、生えてきたばかりの永久歯は大人と比べると、その表面が柔らかいために虫歯になりやすい状態です。
ここで永久歯を虫歯にしてしまうと、一生涯でその虫歯と付き合わなければならなくなるので注意が必要です。先程も申し上げましたように、一日一回は、大人がきちんと歯磨きできているかを確認してあげてください。そして、お口の定期健診も重要な時期なので、お勧めいたします。

また、虫歯予防の一つの対策として奥歯の噛み合う面の溝の部分に、シーラントという詰め物をするという処置があります。
これは、虫歯になりやすい場所である奥歯の溝の部分に、虫歯になる前にあらかじめ詰め物をして虫歯になることを予防するという方法です。歯を削って詰めるわけではありません。溝の深い部分を綺麗にしてそこに詰め物を細く、噛み合わせに問題がないように流し込むことで虫歯を予防するのです。保険でできる治療ですので、この予防法もお勧めいたします。


歯並びも気になります

下の前歯が生え変わる際、乳歯の内側(舌側)から永久歯が生えてくることがあります。
この生え方に心配される方が多いのですが、この生え方は異常ではありません。永久歯が生えてくるスペースがないために内側から出てきているのであれば、成長に伴い下顎が大きくなりその永久歯が入るスペースが出来ると、舌などに押されてあるべき位置に落ち着いてゆきます。

歯並びが気になる方の場合、矯正治療を始める一つの目安となるもの、ちょうどこの頃です。
上下の前歯4本づつ出てくる頃がその目安となるので、気になっている方はこの時期が近づいてきたら、歯科にご相談されると良いと思います。

八王子のクリニックには、毎月第一土曜日の午後に、東京医科歯科大学より矯正の専門医に来て頂いております。相談のみでしたら無料ですので、気軽にご予約ください。

 

4.乳歯が抜けたのに永久歯が出てこない

永久歯がなかなか出てこない
「随分前に乳歯が抜けたのに、永久歯がなかなか出てこない。」と気にされる方へ、その理由はいくつかあります。

抜けた乳歯の後のスペースが足りない場合や、永久歯が乳歯の真下にないので少し斜めに生えようとしているため出てくるのが遅れる場合などです。さらに、歯ぐきが永久歯の出てくるのを邪魔していることもあり、実はこのケースが一番多いのです。

永久歯が生えてくる時は乳歯が抜けるときの傷のところで、ちょっとだけ歯の一部をのぞかせます。そこをきっかけに徐々に歯を出してゆきます。ところが、歯ぐきは皮膚に比べて治癒力が高いために永久歯が自身の一部をのぞかせる前に、その傷を直してしまうことがあります。こうなると永久歯は出てくるきっかけをなくしてしまうことになり、なかなか永久歯が出てこれません。歯ぐきのすぐ下に永久歯が透けて見えているのに、半年や1年以上出てこないことも珍しくありません。


お子さんの晴れの舞台に…

いずれ永久歯は出てくるのですが、前歯の乳歯のない時期がちょうど七五三や卒園式・入学式などの晴れの写真を撮る時期と重なると気になってしまいます。

そんな時は諦めないでください。その永久歯が出てくるきっかけを、改めて作ってあげれば良いのです。
麻酔を使いますのでチクッとはしますが、出血もほとんどなく治療後も痛み止めを飲まなければならないお子さんもあまりいません。
もちろん保険で出来る治療です。

ただ、そのような行事から逆算して2~3ヶ月前までに治療した方が、笑顔のかわいい写真が撮れると思いますので、その頃までに歯科でご相談されるのが良いと思います。

 

5.全て永久歯に生え変わった時期

永久歯を虫歯にしない!
平均して12歳になる頃に、上下左右ともに一番奥からその名の通り12歳臼歯が生えてきます。
これが完全に生えて上下がお互いに噛みあうようになれば、お口の環境は大人と同じになります。ここからは、大人と同じように日々の歯ブラシと定期検診を続けることで、お口の健康を守ってゆきましょう。


中学生までに予防習慣を!

中学生になる時期が近づいてくると、お子さん方も忙しくなる事が多いようです。
このため、小学生の間はお口の定期健診を受けられていたのに、中学、高校ではと受診をされずに虫歯になってしまうという場合をよく見かけます。部活、勉強など忙しくなるのはわかりますが歯は一生のことですので、お口のケアにも少し時間をかければその後も楽だと思います。


気になる親知らず

親知らず歯は、18歳頃から生えてきます。
この歯は、生まれつきない方もおられますし、あっても、横向きになっているために生えてこない場合があります。もちろん、普通に生えてきて他の歯と同じように上下で噛んでいる事もあります。

いずれの場合でも、親知らずだから、必ず抜かなければならない、という決まりはありません。症状がなければ、そのまま様子を見てゆけばよろしいかと思います。

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