お年寄りへできること

ご家族や身近におられるお年寄りに対して、少しだけ気をつけて欲しいことがあります。
ここ最近は大規模な災害が増えてますが、不幸なことに多くの方が亡くなってしまいました。建物の倒壊や土砂崩れや火災・水害そのものだけでなく、体育館などに設置された避難所でもお年寄りは命を落とします。本来は安全なはずの避難所でなのです。
その原因は肺炎です。安全な場所に非難するときに、身の回りの歯ブラシが持ち込めなかったり、身体も不自由なために歯みがきが十分にできないために、口の中がどうしても雑菌だらけになります。そうすると、食事をはじめとする生活をしていると、誤って肺に食べ物や唾液を入れてしまうのです。すると、肺には通常よりも多い雑菌が入りがちで肺炎になりやすくなります。
これは避難所だけでなく、寝たきりなどで入院されているお年寄りにも見受けられます。骨折など他の怪我や病気で入院をしていても、肺炎になって命を落としてしまうのです。また、家庭で生活されているお年寄りが、口の雑菌を肺に入れて肺炎になり、救急車で搬送されることもあります。
災害や他の大きな怪我や病気に注意がいきがちですが、日常の歯みがきなどが不十分になってきているお年寄りが身近にいたら、少しだけでも気をつけてあげてください。意外とこのような肺炎がお年寄りには多いので、周りもしっかりと歯みがきができていて、清潔なお口の中が保てているか、気をつけるだけでかなり防ぐことができます。